北の核実験から考える

北の核実験から思うこと

北朝鮮の核実験場に隣接して16号強制収容所がある。境となる鉄条網からはわずか3kmほどの距離だ。

近年他の収容所が解体されたり(2012年 会寧22号収容所)、
隠蔽工作で一部区域が解体されたが(2014年 耀徳15号収容所)、
それに伴って囚人の一部が16号にも送られたとの情報を当方は入手している。

実際、衛生写真を解析すると、16号収容所に新たな建物が建ち、拡張しているのが確認できる。

この16号収容所と核実験場との関係は如何なるものか。

秘密保持を要する、甚大な被曝を伴う作業に、体制にとって死んでも構わない、隣接する収容所の囚人たちが動員されていると想定するのに無理はないだろう。

近年、北朝鮮の人権状況に国際社会の厳しい眼差しが向けられるにようになった。その最大の焦点の一つが山間の収容所である。

その国際社会の目を意識して、北朝鮮が隠蔽、偽装の動きを取っていると述べた。

その一環として、核実験の度に「まとめて始末を付ける」などということが起きていなければよいのだが。

 

2016年1月6日 NO FENCE事務局長 宋 允復